オフィスビルに構えていた事務所を退去する際にあたって、テナントとして借りていた部屋から退去するには原状回復をしなくてはなりません。
工事を行う際に他のテナントの迷惑とならないようにするにはどのような配慮が必要でしょうか。
原状回復時の注意点

オフィスビルは他のテナントも入居しており、通常業務を行っているため、原状回復工事を行うにあたっては、ほかのテナントへの配慮も欠かせません。
工事を行う場合、騒音や振動が起こるとともに職人の出入りや機材の搬入や廃棄物の運搬などが行われます。
そのため、ほかのテナントやオフィスビルを利用する人たちに迷惑がかからないよう、工事を請け負う業者が事前に現場の調査を行い、十分に計画を立てることが重要です。
オフィスビルごとに機材の搬入ルートや廃棄物の搬出ルートが決められている場合や注意事項や禁止事項が設けられているケースも少なくありません。
工事を請け負う業者がオフィスビルの管理者などと打ち合わせを行い、ルールの確認や工事の進め方について確認を行っておくことが求められます。
そのうえで工事の進め方や機材の運び込みや職人の移動、廃棄物の搬出などの導線を計画書に落とし込み、自社の職人や関連業者など作業に携わるスタッフへの周知徹底が必要になります。
オフィスビルの共用部に配慮

オフィスビルでの原状回復工事にあたっては、工事の対象となる室内だけでなく、共用部への配慮も欠かせません。
共用廊下やエレベーター、機材や廃棄物の搬出入を行う共用エリアをなどを傷付けることがないよう、養生を施す必要があります。
規模の大きなオフィスビルほど養生を徹底するだけでも時間がかかりますので、その分も、工程表にしっかりと盛り込むことが大切です。
大規模オフィスビルの中には業者用のエレベーターなどが設置されている場合もありますが、そうでない場合はほかの利用者が使用するエレベーターを使う必要が生じます。
オフィスビルの管理者などと打ち合わせを行い、複数のエレベーターが設置されている場合には、一定の時間は1つを工事業者専用にするなどしたほうがスムーズな場合も少なくありません。
また、エレベーターの使用率が高まる、朝の出勤時間帯やお昼休みなどはエレベーターを使用する作業を行わないなどの配慮も必要です。
事前案内を行う
工事の日程が決まったら他のテナントや共用エリアの掲示板などに、工事のスケジュール表などを案内します。
職人の出入りやエレベーターの使用、振動や騒音など、工事上やむを得ず発生するとしても、事前に周りが把握しているのとしていないのでは、全く問題が異なります。
いきなり工事をされれば、クレームの原因となるため、周知徹底のうえで行うことが不可欠です。
案内の仕方もオフィスビルによって異なり、掲示や案内チラシは専用のフォーマットを使う、オフィスビルの管理者を通じて案内を行うなどルールがある場合があるので、勝手に案内を行わず、管理者に確認をとって連携する必要があります。
スケジュールや工期を守る

工事を遂行するうえではスケジュールを守ることが大切です。
昼休み時間帯はエレベーターは使用しないと案内していたのに使用することや工事は夕方17時までなどと取り決めておきながら、それ以降も作業をするなど、事前案内と異なる作業は控えなくてはなりません。
進捗上やむを得ない時は事前に案内を行い、理解を得ることが大切です。
そのうえで、工期を守って納期通りに工事が完了するよう進めていかなくてはなりません。
このように、注意すべき点が多々存在するためオフィスビルの原状回復工事実績が豊富な工事業者に依頼することも欠かせません。
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