工事業者に原状回復工事を依頼する際に、すべてを元に戻してと依頼しても業者が困ってしまうケースもあります。
業者が困るケースをあらかじめ理解し、どのようにするか打ち合わせ、事前に適切な対応が採れるようにするとよりスムーズでスピーディーな原状回復工事を行うことができます。
コストを抑えた工事を行うためにも、工事業者がどこまで原状回復工事を行えるのか確認しておきましょう。
神棚は動かせない?

伝統ある企業をはじめ、縁起を担ぐ企業や安全第一の建設業などのオフィスに、よく設置されているのが神棚です。
オフィスのテナントを借りた後は設置しているケースがほとんどであるため、テナントを退去するにあたっては取り外さなくてはなりません。
神棚の撤去や移動については厳格なルールはございませんが、もし処分されるのであれば、考え方によって神社でのご供養をしていただくことや神社に送付してお焚き上げをしていただくのがおすすめです。
また、移転先に持ち運ぶのであれば、お客様の手で大切に扱われてご移転をされるようお願いしたいところです。
工事業者も安全が第一で縁起担ぎなどをするため、ほかの企業様をお守りされている大切な神棚を勝手に障ることはできません。
この点をご理解いただき、設置された企業様や店舗様の手で撤去や移設を行っていただくことが必要です。
神職に来ていただいてお祓いをしていただいた後の取り外し作業やお客様が取り外し作業を行う補助であれば、お手伝いもできますので、事前に相談するのがおすすめです。
生きてる設備は撤去できる?

工事業者によっても異なりますが、LANケーブルや電話回線などの撤去はできない場合があります。
電気工事士の資格がある業者や回線工事、配線工事もできる業者であることが求められます。
原状回復の業者に頼めば、すべて一括で撤去してくれると考えるお客様も多いですが、必ずしもそうとは限らないので注意しましょう。
LANケーブルや電話回線などを設置した際に、どのようなルートで工事を行ったかご確認ください。
撤去が必要な場合はその業者に依頼するのが安心です。
また、オフィスビルによってはLANケーブルや電話回線などは、オフィスビルの専属業者で請け負っているケースもあるので確認が必要です。
近隣への配慮を!

原状回復工事は業後に行ってほしい、明け渡し時期が迫っているので徹夜でやってほしいといったご依頼も少なくありません。
状況によっては急ぎの工事も可能ですが、あらゆるケースで簡単にお引き受けできるわけではありません。
たとえば、商業エリアなどで近隣の店舗が夜間はほとんど営業しておらず、近隣に騒音などの迷惑がかからないケースである場合やオフィスビル内の原状回復工事でほかのテナントに迷惑をかけることがなく、かつ、オフィスビルの管理者から承諾が取れた場合などは対応ができることもあります。
ですが、承諾を得ていない場合や近隣への迷惑がかかるケースは対応が難しくなります。
特に住宅街の一角にあるオフィスや店舗、マンションなどもある地域のオフィスビルなどは気を付けましょう。
夜間の静かなときほど工事音や振動が響きやすくなるため、クレームになる可能性があります。
オフィスの解約・コロナ対策工事なら
エス・ビルドではオフィスの退去時に必要な『原状回復工事』のご相談やコロナ対策用の工事などご相談から工事まで一括承っております。